ちょうごうきん。〜こども心を忘れられず散財する〜

散財日記。ロードだったりゲームだったり漫画だったり

『CLANNAD』

GWあけましたが、ちょこちょこ2回目プレイまでやっちゃいました。

つっても、文章とばせますから要点部分のみ読み直したというか。



ファーストインプレッションに比べて、評価があがりました。このゲーム。

今まで『ONE』『Kanon』『Air』とプレイしてきたわけですけど、麻枝准の中では一番良かった気がする。
もっとも『Kanon』は評価高めなんですが、それは麻枝氏ではないシナリオの方で。
麻枝氏メインの『Air』にいたっては発売日購入組なんだけど、途中までしかプレイしてない。
Summer編があることすらTVアニメ化するまで知らなかった。

ま、そんなこんなで麻枝氏のシナリオにはそれほど評価していなかった俺ですが、今回の『CLANNAD』に関しては良かった。
評価の理由の一番は、ゲームプレイ後の後味の良さです。
ハッピーエンドかバッドエンドかと言う意味ではなく、このゲームをプレイした人が現実に戻ってきたとき、その現実につながっていけるかどうか、みたいなところです。
庵野秀明が『監督不行届』(安野モヨコ)にて安野モヨコの漫画を評して、「……嫁さんのマンガは、マンガを読んで現実に還る時に、読者にエネルギーが残るマンガなんですね。……」と述べているが、まさにそんな読後感があったゲームだった。

CLANNAD』のテーマは「家族」。
女性とつきあう、という理想であり妄想であり一番楽しい部分を描いてきた恋愛ゲームのさらにその先の延長線上をしっかりと描き、「家族」を作ると言うことの難しさとすばらしさを表現できていると思う。

まだまだ荒削りだと思える部分も多い。キャラ設定やシナリオの運び方など。
しかしゲームだから、と割り切る部分も必要だと思う。


さて、読み解きと言う部分で言うと、ずいぶんとその手のHPを拝見し、自分なりにも考えてみたが、幻想世界と現実世界の関係性については未だによくわからない部分がある。
時間軸。渚が何故娘汐の幻想世界の話を知っているのか。また、幻想世界では空間軸をずらすことで現実世界の時間軸のズレを生じさせることができる。となると幻想世界の時間軸は現実世界の何とリンクしているのか?同じく時間軸だとすると空間軸のズレとの関係は?
朋也はどうやら何度も現実世界をリセットしてくり返しているようだが(トゥルーエンドで長い長い旅が……とあるので)、では幻想世界も何度もやり直しているのか?他のキャラクターと付き合うことになった場合はどのようにして幻想世界に戻っていったのか、それともリセットしたのか?
他のキャラクターでも町の光の玉を回収しているし、全部の玉がそろわないと渚が救えなかったことから、トゥルーエンドは他キャラクターと付き合うという1つの現実を経験した朋也が再び幻想世界に戻ってきているか、再び渚と出会うところまでリセットしているかしないとつじつまが合わない。
幻想世界の汐。幻想世界の汐は町の意志となった。しかし、渚が救われたことで彼女もまた町の光の玉によって病院のある森と言う場所の現実世界に来ることができた。ということは、町の意志となったことで、渚が救われ、自分も救われたと言うことか。もしくは町の意志になったこと自体がなかったことになったのか。


ずらずらっとかいてみたけど、いっぱいあるね。