リアプロジェクションテレビのゲーム出力時の遅延問題

あちこちで言われているので知っている人も多いですが、ブラウン管と比較して、液晶やプラズマ、リアプロといった次世代テレビは表示が遅れます
技術的な知識はあまりないのだけれど、液晶だと構造上絶対に1/60秒遅くなるようです。加えて、I/P変換や画質向上のためのDSPを経由することで、また遅れていきます。ですから、HDTV系のブラウン管でもSDソースだと遅延が発生することもあるようです。

さて、1/60秒なんてたいしたこと無いよね？なんて思うかもしれませんが、実際はそうでもありません。
ゲーマーには死活問題です。なにせ、1/60秒を1フレームとしてそのフレーム単位で間に合う間に合わないという世界でゲームをやっているのです。

特に音ゲーと格ゲーなどやっている人にはつらいはず。
あとスポーツ系もそうかも。

簡単な俺テストをやってみました。
NEOGEO版の餓狼MOWで、ジャストディフェンスのやりやすさをブラウン管とリアプロで比較します。
インターレス表示のSDソースをXselect D4にRGB21ピン入力、テレビ側でプログレッシブ化してます。ゲームCGモードオン。

結論は、リアプロの方がちょっとだけ入力がシビアでした。
ジャストディフェンスは入力に余裕が2フレームくらいあるはずなので、それがシビアになっていると言うことは、数フレーム程度遅れているのではないかと推測します。
ちなみに、DISPLを経由してプログレッシブで入力した場合は、ほんの少しだけ遅延が緩和されている感。DISPLを経由することで遅延が発生するらしいので、そちらの遅延＋テレビ側の遅延＜インターレス表示のテレビの遅延ということがいえます。

さて、これは比較以前の問題ですが、機種違いのPS3でPS2版の餓狼MOWをプログレッシブ出力のHDMI入力でHD出力、スムージングなしで表示した際の入力も試してみました。機種が違うので参考用。
こちらはあまり違和感がない感じです。本当にほんのちょっと……というところですかね。DISPLとさほどかわりません。
ただし、VSHGを使うと違和感ありまくりなので、これはPS3のコントローラー系の問題として駄目な部分がありそうですが。

まとめ
えーすでに先人がまとめているように大体の結論としてはこんな感じ。
・リアプロは液晶などと比べて遅延は少なめ（CGモードオンでSDソース入力で数フレーム？）
・HDMIやVGAなどプログレッシブ入力にする方が遅延が少ない（ほぼ違和感がないので、2〜3フレーム以内？）
・TVのせいではなくて、コントローラー系が問題であることもあり得る(PS3のUSB接続でPS2ゲームやPCのUSB接続の変換アダプタなど)

つーことで、ゲーマーの方はD1接続までのブラウン管テレビをゲットするか、アーケード筐体をゲットしましょう。