ちょうごうきん。〜こども心を忘れられず散財する〜

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自作アーケード基板用コントロールボックス

○概要
  アーケード基板を動作させるためのコントロールボックスを自作する。
  できるだけ在りもので代用する。
  コントローラと電源部分はセパレート。
  端子類は、既存のものと互換性を保つ。



○用意したもの(既にコントローラは用意済み)
  PCケース(Windyのアルミケースかつて自作PCとして使っていたATXサイズのもの)
  ATX電源(250W。JVS規格かつ、NAOMIやGDROMを動作させるためには350W程度あるほうが良いらしい)
  検証マニアシリーズのATX電源検証ボード AINEX製。ATXから5Vや12Vや3.3Vが容易に取り出せます。
  D-SUB15PIN メスコネクタ * 2(NEOGEO互換のコントローラ規格ただしケーブルの関係でメス)
  D-SUB15PIN ケーブル * 2(最近見ないので自作するかなぁと思っていたら、幸いなことにゲームハリウッドで全結線のものを発見したので確保)
  8PINのDINコネクタ *1 (AV出力用。こちらもNEOGEO互換)
  ヒロセ エッジコネクタ 44PIN (パナツイン互換)
  セイミツ エッジカードコネクタ 44PIN (パナツイン互換。本来なら切り抜きがあるはず。今回は切り抜き無しで作りました。逆刺しが怖い。)
  ヒロセ エッジコネクタ 56PIN (JAMMA互換)
  キックハーネス 配線済み (CPS2、CPS3用のキックハーネス。ヤフオクで新品400円でゲット。ただしD&Dなどの配線は未接続のもの)
  スイッチ * 2  TEST用とサービス用 (基板によってはTESTスイッチを押しっぱなしにしないと行けないものもあるらしいので、押しっぱなしにできるもの)
  21PIN RGBケーブル(NEOGEO用。SNK純正。何故か新品を近くのゲーム屋でゲット。)
  線材 大量 (近所のホームセンターではちょうど良い太さかつ、多色な線材が売ってなかったため、ハーネスと電源のみSPケーブルを使用、それ以外はちょっと不安だったが、以前買っておいた極細の線材を使用。ちょうどいいのは何ミリだろうか?)
  ケーブルスタック用のプラスティック (正式名称はわかりませんが、あると便利。どこでも売ってます)



○道具
  半田ごて(ワット数の低いもの。長時間当てると基板が剥離してしまいます)
  ハンダ吸い取り機
  ハンダ(大量に必要です、細くて太巻きで売っているやつを)
  こて台(小手先を洗うやつは便利)
  万力(定番)
  パーツクリップ(東京の千石電商で購入。こんなものがあるとはしらなんだ。ルーペ付き)
  ホットボンド(ねじ止めが不安な箇所はこれで固めてしまう。なおかつ半田面を保護する目的も)
  テスター


●そしてかなりの勇気と時間。



○配線
  JAMMAについては
    http://www.jamma.or.jp/
  とか
    http://www.cityfujisawa.ne.jp/~akitsura/connect/JAMMA_PCB.html


  意外と知られていないのが、MVSの配線。
  JAMMAなんだけど、MV-4あたりは配線が若干異なる。
  ステレオ配線なのと、テストスイッチがコインカウンターに配線されているので、注意。


  MVS配線図は、
    http://www.alpha-net.ne.jp/users2/masaki21/neogeo/kontens/JAMMA1.html
  こちらを。NEOCANDYシリーズのマニュアルにも出てますが、同じものです。


  それから、パナカスタムやキックハーネスの配線は、
    http://webgb.hp.infoseek.co.jp/gtech/connect.html
  こちら。
  ここのMVS配線も微妙に異なる。
  MV-4などのハーネスを作る場合はできれば上記Pageの配線が良いと思われます。

  どっちでも動きますが。



  ちなみにNEOGEOコントローラの配線や映像の配線はちょっとあやしい。
  なので、昔買った同人誌を参照しました。
  バッ活に載っていたものも間違っているものもありますが、対比しながら参照。
    http://nkmm.org/yagura/rgb/
  や
    http://dempa.jp/rgb/heaven/g_ng.html
  なども参考に。



○基本コンセプト
  随分古いものですが、バックアップ活用テクニックの総集編2に掲載されていたオリジナルコントロールボックス。
  読んでいた当時の俺はSAMコネクタの意味もわかってませんでしたし、PCの電源がこれほど容易かつ安価に手に入る時代ではなかったので、コスト面と技術面でやりませんでしたが、技術レベルも上がり、コストも低く抑えられる時代になりましたので、チャレンジしたものです。
  そのほかネットで調べた限りでは、タッパウェアに入れたものやプラスティックブックケースに収めたものなど自作ケースは存在してますが、PCケースそのものを使ったものはありませんでしたので、一応史上初ってことで(笑)



○苦労点や盲点など
  配線は本当に慎重に。
  自分も行き当たりばったりな性格なのですが、+5Vと+12Vだけはかなり慎重に配線しました。


  が、それでも検証中に逆刺ししてしまい、焦りました。
  実際逆刺しの際にハーネスのコネクタが剥離してしまいました。
  それで基板は助かったみたいですが。


  かならずテスターで確認しましょう。


  ちなみに今回使ったATX電源はボルテージも比較的安定していました。CPS3にも挑戦してみようかな?


  ●8PINのDINコネクタへの接続(映像出力)
    なぜか絵が出なくて焦りました。
    結論から言うと、+5Vを入れないと画面が出ませんでした。
    これに気づかなくてかなりの時間を使いました。
    ちなみに、NEOGEOのケーブルはコンポジットビデオとC-SYNCの両方がアサインされているのですが、どちらも別々に21PINの先では配線されているようでしたので、コントロールボックス側の配線はコンポジットとC-SYNCをミックスしてます。これはNEOGEOのRGBケーブルの問題と思いますので、例えばPS用のケーブルなどを利用する場合には不要でしょう。


  ●音声出力(実は未解決)
    音声はSP+(L)をAUDIOにインしてます。
    本当にこれで大丈夫かなぁなんて思っていたら、案の定SELECT-D4やDISPLE経由でBRAVIAに入力すると、音が大きすぎて割れます。
    ノイズも壮絶に乗ります。
    CPS2で試したら音のノイズが映像にも乗ってしまい、全く安定しませんでした。


    ちなみに最初は、MV-4上にボリュームがあることを知らずに悩んだことは内緒だ(笑)

 
    で、修正が必要かなぁと思ってネット検索しましたが、同様のことで悩んでいる人がいなかった上、MVSではとりあえず問題ないので、放置。



    不思議なのは、昔のNEC製のPC9801用のディスプレイ(TVが写るアレね)に接続すると音声も含めて全く問題ないこと。
    うーむ。よくわかりません。
    ちなみに、BRAVIAに出力すると若干映像も明るすぎて白いです。
    特にCPS2は顕著ですね。


    たぶん、ノイズ対策をしっかりして、抵抗を噛ましてやれば大丈夫なんでしょうけどねぇ。  
    どこにどうすればいいのかわからん。




つーわけで、ケースを組み上げて完成しました。
一応ネームラベルであちこちデコレーションしました。