ちょうごうきん。〜こども心を忘れられず散財する〜

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『誰も知らない』

一言で言うと純粋になかなかよかったという印象を持った映画でした。

ちょっと何をアピールして何が主題で,ってことが直接的すぎる表現がしてあるので(ネタ晴れになるけれども,明がパチンコ屋に勤める男にお金を貰うシーンでパチンコに興じる親が車に置き去りにした子どもの姿を印象的に録っている所など),それは露骨だなと思ったけれども,現代の余裕の閉鎖的な2000年代の我々は深読みするだけのパワー(例えばエヴァンゲリオンのような作品が通用した頃の90年代後半ではないので)はないのでちょうどよかったのかもしれない。
柳楽優弥の演技が話題となったわけだが,俺も見ていて引き込まれそうになる瞳の子だなぁと思った。悪くない。
なんでも脚本は現場で口頭にて伝えて,演技して貰ったそうで,演技というより自然な会話と言った感じの雰囲気。たまに聞き取れない場面もあったりして,それが不快な感じではないからふしぎ。
下の女の子はまた表情がかわいい。
韓英恵。この子絵面的には明らかにでかい。故に,見ている間ずっと明より年上だと思っていた。高校生くらいの役だと。映画が終わってからパンフレットを確認したら柳楽優弥と同い年で,役柄も当然同い年設定(;´Д`)
この子も負けてないいい感じの子だったな。

とにかく,役者というより,目立つ子が多い映画でしかもそれが他の子を食い合ったりせずにうまくまとまっている感じがする非常に見ていて違和感のない感じでした。

あと,絵的に気になったのは,アポロチョコやどん兵衛などの商標があるような商品が細かくそしてリアルに長々と描写されていたこと。別にスポンサーだってわけじゃないでしょうが,逆にスポンサーじゃないがあそこまで小道具が強調される絵は見ていて新鮮。